投資を始めるとき成長が見込めない日本よりも、
今も人口増加を続け世界の中心である米国に投資をしたほうがいい。
その中でS&P500種指数をはじめとした、米国株式インデックスは依然、根強い人気です。
そうした中、より高いリターン狙うレバレッジ型(ブル・ベア型)が注目を集めています。
今回はレバレッジ型の中でも「レバナス」と呼ばれTwitterを始めとした
ネットで話題の投資信託について今回は基礎知識を解説していきます。
(目次)
1.レバナスとは?
それではレバナスについて基本的な事柄から触れていきます。
①レバナスの紹介と人気の秘密
アメリカのハイテクや中小株の銘柄を中心に構成された株価指数でNASDAQ総合指数があります。
なかでも100銘柄を選別したのがNASDAQ100。
モデルナやテスラなど今をきらめくアメリカの有名企業がズラリ並んでいます。
コロナ時でアメリカが100兆円規模の経済対策に伴い、大規模金融緩和を一気に行ったことで、
バブルのようにこれらの銘柄に資金が流入しました。
NASDAQ100は他の指数を圧倒し、飛躍的に上昇、個人投資家の注目を浴び人気を不動としました。
②レバナスの仕組み
レバレッジ型とは、商品先物取引などを活用し、レバレッジ(てこの原理)を利かせ、
投資資金の何倍もの投資効果を追求する投資信託のことです。
倍率は商品によって異なりますが、近年増えている海外の株価指数を対象とした海外レバレッジ型の場合は
2~3倍で設計されているのが主流です。
日々の基準価格の値動きが、連動を目指す指数の値動きの2~3倍になるよう運用されるので、
基準価格の値動きが荒く、リスクがかなり高いので相場環境に応じた迅速な判断が求められる
投資家の皆様はこのことを頭に入れて購入・運用すべきでしょう。
2.レバナスの特徴
ここではレバナスの基礎知識であるメリット・デメリットをお伝えします。
①レバナスのメリット
レバナスのメリットとして以下のことがあげられます。
ナスダック100指数が順調なら多額の富が期待できる
レバナスは、ナスダック100指数の日次の値動きに対して、
日々、2倍の値動きをするよう、ファンド運用が為されています。
このため、仮に、ナスダック100指数が上昇していけば、レバナスの基準価額は、
レバレッジ効果によって、大幅に上昇していくことが期待できます。
少額からの積立投資にも対応している
レバナスに投資するには多額の資金投入が必要なのか?ですが、
スポット購入・積み立て投資どちらも100円程度の「金額指定」での申し込みが可能です。
毎月少額の積立投資から始めれば、投資のハードルを下げることができるほか、
ドルコスト平均法のメリットを利用し、投資口の買い付け価格を標準化することが出来ます。
レバレッジ型でも追証は無い
ナスダック100指数に対してレバレッジ倍の値動きを実現するために、
「株価指数先物取引」と呼ばれるデリバティブ取引が活用されていますが、
投資家は、あくまでも、投資信託の現物を現金で買い付けているのみ、です。
FXのように投資家自身が証拠金・保証金を担保にしてレバレッジ取引を行っているわけではありません。
②レバナスのデメリット
レバナスのデメリットとしては以下のことがあげられます。
積み立てNISAやiDeCo枠での投資が出来ない
インデックス投資家の間で根強い人気を誇る「つみたてNISA」の場合、
認定銘柄条件として、「リスク軽減目的以外では、デリバティブ取引を行ってはいけない」という基準があります。
レバナスは前述の通り、日々の基準価格の値動きが、連動を目指す指数の値動きの2~3倍になるよう運用されるので
認定銘柄対象外となります。
今の所一般NISAではレバナスは購入可能ですが、
2024年の新NIISAではレバナスは購入可能銘柄から除外される公算が大きいとの憶測もあります。
ナスダック100指数が急落すると暴落する
2022年1月はまさにこの状態がおきていますね。
ナスダック100指数が急落するようなことが起きれば、レバナスの基準価額はそれ以上に暴落します。
リターンが10%しかない状態で、指数が10%下落したら、レバナスは理論上20%下落するので、
あっという間に10%元本割れをします。
リーマン・ショック並の経済危機が再来した場合、
レバナス・ファンドの基準価額は、理論上ほぼゼロ円となりました。
ボックス相場では「逓減リスク」になる
インデックス・ファンドの元指数が、一定範囲内での値上がりや値下がりを繰り返し、
最終的に元の値へと復帰した場合、そのインデックス指数に対してレバレッジなしで
運用されている投資信託の基準価額も、理論上、元に戻ります。
しかしレバナスのように、元指数に対してレバレッジを効かせた運用の場合、
元指数が、当初の値に復帰したとしても、 -10 レバレッジ型ファンドの基準-10いては、スタート値よりもやや割安な水準までしか回復しない。
いわゆる「逓減効果」に対して、留意が必要となってきます。
3.MASDAQ-100とS&P500の違い
米国株投資で人気の「MASDAQ-100」と「S&P500」はどちらも米国を代表する株価指数です。
投資をする際、2つの指数は何なのか?基礎知識として知っておくべき事項となります。
「MASDAQ-100」は金融関連銘柄を除くNASDAQ市場のTOP100を組み込んでいます。
銘柄の特性上、成長性の高いIT・テック関連のセクターの動向を反映した株価指数
「S&P500」はニューヨーク証券取引所とNASDAQの銘柄の中から一定の条件を満たした
銘柄で組み込まれており、米国経済全体を反映している株価指数であると言えるでしょう。
4.まとめ
以上がレバナスの基礎知識となります。
インフルエンサーが、ユーチューバーがレバナスを推奨したから多額の資金を投入した。
しかし市場相場が急降下で下落するといっきに含み損を抱えこんでしまう
「投資=ギャンプル」と言われても仕方がないような状態になってきます。
どんな商品でもそうですが、推している人に勧められたから購入したではなく、
それはどんな商品なのか自分でまずはよく調べてから行動をしてください。
投資で損をする方は金融商品の基礎知識を疎かにしている人も該当すると私は思います。
もちろん経験上、私も同じようなことをしていますので人のことは言えませんが。
少しでも今回の記事がレバナスの基礎知識として読者様のお役に立てれば幸いです。
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